ファイバーコアのための根管処置
2010 年 7 月 22 日ファイバーコアの治療は根管治療と深く関わってます。根管は微細な穴の集合であり、シーリングが不完全だとleakageの原因となります。デンタルエックス線で確認をしますが、このケースでは近心頬側根に根充材らしきものが見えず、根管も狭窄してるのが分かります。デジタルエックス線を使用してますので方向を変え何枚も撮影します。フィルム式の1/6の線量ですから、6枚撮影してフィルム1枚分でしょうか。
根に病変らしきものは見えず、症状もないので、歯髄処置をなにかしら行ってあるとは思いますが。実際にはコアを除去して根管口のあたりを見てみないと、どのような状態で、どう処置したらいいかの診断はつきません。エックス線像だけで判断するのでなく実際の状態を見て把握します。
右上6番歯冠の大部分を覆うレジンが見られます。何度かに分けてのレジンでの充填です。破折しての補修なんでしょうか。口蓋側が大きく欠けてます。咬合面のレジンは後から充填したように見えますし、根管治療はどの段階で行われたのかも確かではないです。大分前に行われたらしいのですが。何れにせよこのままでは大変危険です、歯肉〜機能咬頭までをレジンで覆ってます。この場合は保険診療でもメタルアンレーでも不十分でメタルクラウンが適切です。暫間的なレジンでの治療だと推定されます。

この状態でのレジンでの修復では歯の破折やcoronal leakageが起こり根の病気か抜歯になることがあります。では、レジンを削除、内部のコアを削っていきます。結構量があり大変なのですが。内部はクリーンで汚染はなさそうです。感染、汚染されてるとこの状態で中は真っ黒、泥状のモノがあったりします。近心頬側根はこの写真だと右上に位置します。はっきりと見えません。右下のピンク色のは遠心頬側根の根充材です。口蓋根は左側にあります。

近心頬側根を探っていくと、ぽこっと表れてきました。断髄したのか覆髄したのか、薬剤根充なのか修復象牙で覆われてたのか定かではないです。こうなると根管処置を行わざるえません。

細いリーマーで探ってみると狭窄根なのですが7-8mmの長さがあります。清掃、消毒、EDTA処理します。

根管充填を行います。こうすることによって根管の複雑な構造の組織が汚染され感染源になることを防ぎます。

ここから、さらにEDTA、消毒、ビタミン、エッチング、ボンディングを行って口蓋根にファイバーポスト、オートミックスのコア材でファイバーコアを作ります。根管処置、根管充填で1時間ほど余分にかかっています。

この症例の根管処置







